起立性調節障害(OD)に対する整骨や整体などの代替療法の効果についての声明

最近、インターネット上で、整骨や整体などの代替療法が起立性調節障害に効果があると宣伝するウエブサイトが急増している。ODの本質的な病態は起立や坐位における、循環動態、および脳循環や脳代謝機能の異常である。日本小児心身医学会は医学中央雑誌等による過去の文献検索を行ったところ、現時点(2018年5月)で、整骨や整体などの代替療法がODの本質的病態を改善するとした科学的根拠(エビデンス)はなかった。すなわち、これらの代替療法について的確な研究デザインによって明確なエビデンスのある研究報告がこれまでに存在しないからである。

本学会は、本年1月に、ODに対する各種サプリメントの無効性について警鐘を鳴らしたところであるが、上記の代替療法についても同様の注意が必要である。患者団体から懸念の声が多数寄せられているため、ここに再度、警鐘を鳴らす。

ODに対するエビデンスのある治療については、本学会編 小児起立性調節障害診断・治療ガイドライン、および専門医向け小児起立性調節障害診断・治療ガイドライン2011を参考にされたい。なお、当学会では、ODワーキンググループにおいて今後もODに対する効果的な治療について検討する。

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