第6回日本小児心身医学会北海道地方会 一般演題3
一般病院小児科(プライマリ・ケア)での不登校の支援

佐々木 彰、佐藤 敬、岡野 聡美、堀井 百祐、椎葉 豪、平野 至規、室野 晃一
名寄市立総合病院小児科 現旭川厚生病院小児科

一般小児科医、プライマリ・ケア医が不登校の支援を行うことの有用性、対応方法、現状での問題点などを検討するため、過去2年間に当院小児科にて行った13例の不登校児童の受診動機や支援内容をもとに検討した。13例中7例は、何らかの体の不調を訴えて受診されていた。小児慢性疲労症候群の診断基準を満たした者は、4例(31%)存在した。この診断基準を満たす程度ではないが、体調不良や生活リズムの破綻などが見られた例は6例存在した。そのため多くの例で、投薬や、小児科医としての生活指導が有効であった。登校が安定してできるようになった7例は、比較的早期に支援を開始できており、比較的順調に改善した。しかし受診までの不登校期間が3年以上経過していた児童は、改善は非常に難しかった。このことから早期支援の大切さが考えられ、身体的異常を訴える児童でも、不登校を見逃さないことが大切と考えられた。しかし、一般的な小児科医療を行いながら、不登校児童の支援を行うには、時間的な制約や夜勤の負担、現行の診療報酬制度の問題も考えられた。また、精神科医師、学校、地域の支援施設との連携も、非常に大切であった。

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